ヨガ発祥の地は南インドのインダス河流域で、その起源は紀元前2500年とも4000年ともいわれています。ヨガという言葉にはサンスクリット語で「馬車に馬をつなぐ」という意味がありましたが、転じて「結合」という意味が生じ、これが現代広く知られるヨガの根本的な思想となっています。「人の心を広大な宇宙の心に結合させ、心とからだを調和させる。そうすることによって、精神的にも肉体的にも究極のやすらぎを得て、よりよく生きられる」。こうした考え方がヨガのベースとなっているのです。

ヨガには「ハタヨガ」「ラージャヨガ」「パワーヨガ」などたくさんの流儀流派・種類があり、それぞれに特徴がありますが、基本となるのは「調身(カラダを調える)」「調息(呼吸法を調える)」「調心(心を調える)」の3つの要素です。それらは「ポーズ」「呼吸法」「瞑想」と言い換えることもできます。そのうちのどれに重点が置かれたか、また、どんなアレンジが加えられたかなどによって、ヨガは細分化し発展してきました。

どのヨガにも共通するのは、ゆったりとした呼吸と動きです。深くスローな呼吸に合わせ、無理なく動きながらゆっくりとポーズをとっていきます。そのあいだ意識するのは、呼吸やからだの内部です。このためヨガは、自分自身を見つめ、自分自身と対話する方法ともいわれています。

ちなみに、ヨガとヨーガは別のものと思っているかたもいるかもしれませんが、どちらも「yoga」と書きます。これをどう読むかの違いだけで、どちらかが間違っているというわけではありません。もともとサンスクリット語の「o(オー)」は音を長く伸ばすので、それに従えば「ヨーガ」が正しい発音ということになりますが、日本では一般的に「ヨガ」と呼ばれています。

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